節水シャワーヘッドで水道・ガス代が年2万円下がる?

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シャワー

取り付けるだけで水道・ガス代が激減する節約のカラクリ

毎月の水道代やガス代の請求書を見て、もう少し安くならないかなとため息をついたことはありませんか。お風呂や洗濯、洗い物と、水は私たちの生活に欠かせないものですが、その中でも特にお湯を大量に使うのがシャワーです。実は、家庭内での水の使用量のうち、お風呂が占める割合は約40%と言われています。そこでぜひ検討していただきたいのが、節水シャワーヘッドへの交換です。これは単なる便利グッズではなく、一度交換してしまえば、その後はずっと自動的に固定費を削減してくれる最強の節約アイテムといえるでしょう。

なぜヘッドを変えるだけで節約になるのか、その仕組みはとてもシンプルです。一般的なシャワーヘッドに比べて、節水タイプは水が出る穴の大きさが小さかったり、穴の数が少なかったりするように設計されています。これにより、同じ時間シャワーを浴びていても、出てくる水の量を物理的に30%から50%ほど減らすことができるのです。水量が減ると洗いにくいのではないかと心配される方もいますが、水の勢い(水圧)を高める構造になっているものが多いため、肌に当たる感覚はむしろ強くなることさえあります。

そして何より見逃せないのが、水道代だけでなくガス代も同時に安くなるという点です。シャワーを浴びるとき、ほとんどの場合はお湯を使いますよね。お湯を作るためには、水をガス(または電気)で温める必要があります。つまり、使うお湯の量が減れば、それを沸かすためのガス代もセットで削減されるのです。一般的に、4人家族であれば年間で約2万円前後の節約効果が見込めるとも言われています。数千円で購入できる製品であれば、数ヶ月で元が取れてしまう計算になりますから、投資対効果としては非常に高いと言えるでしょう。

失敗しない!水圧も使い心地も諦めないシャワーヘッドの選び方

いざ節水シャワーヘッドを買おうとお店やネットショップを見ても、種類が多すぎてどれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。適当に選んでしまうと、水圧が弱すぎてストレスが溜まる自宅のホースに取り付けられなかったといった失敗につながることもあります。長く快適に使い続けるために、いくつかの重要なチェックポイントを押さえておきましょう。

まず最も大切なのが水圧の強さと肌あたりの良さのバランスです。節水率が高い製品ほど水量を絞るため、どうしても水圧が弱くなりがちです。パッケージに低水圧対応や増圧機能といった記載があるものを選ぶと、少ない水でも勢いのあるシャワーを楽しめます。また、穴の配置や細かさによっても浴び心地は大きく変わります。極細の水流が出るタイプは肌あたりが優しく、まるでミストのような感覚を味わえますが、しっかりと洗い流したい派の方には物足りないかもしれません。可能であれば口コミなどで水流のタイプを確認することをおすすめします。

次に確認すべきは手元ストップボタンの有無です。シャワーヘッドの持ち手部分にスイッチがついていて、こまめに水を出し止めできる機能ですが、これが節約効果を大きく左右します。髪を洗っている最中や体を洗っている間、いちいち蛇口をひねるのが面倒でシャワーを出しっぱなしにしていませんか。手元でワンタッチで止められれば、無意識の出しっぱなしを防ぐことができ、さらなる節水につながります。特に小さなお子さんがいるご家庭や、ペットのシャンプーをする際には、この機能があると非常に便利です。

そして忘れてはならないのが、自宅の浴室設備との相性です。多くのメーカーは変換アダプターを同梱していますが、古いタイプのバランス釜や一部の海外製メーカーの場合、取り付けができないことがあります。購入前に必ず、現在使っているシャワーメーカーの名前を確認し、対応しているかどうかをチェックしてください。

コスパ最強はどれ?人気メーカーの特徴と初期費用回収シミュレーション

実際に商品を選ぶ際には、価格と機能のバランスを見極めることが大切です。数千円で買えるシンプルなモデルから、数万円する高機能モデルまで幅広く販売されていますが、節約を第一の目的とするならば、まずは5,000円前後のスタンダードなモデルから検討してみると良いでしょう。この価格帯であれば、信頼できるメーカーの製品が多く、節水効果と使い心地のバランスが取れているものが揃っています。

例えば、TOTOやLIXILといった大手住宅設備メーカーの製品は、耐久性が高く、水流の設計もしっかりしているため安心して使えます。また、タカギやアラミックといったシャワーヘッド専門メーカーの製品も非常に人気があります。特にアラミックの製品は、高い節水率と強い水圧を両立させる技術に定評があり、手元スイッチや角度調整機能がついているものも多いため、主婦層から高い支持を得ています。美容効果も期待したい場合は、微細な泡(ファインバブル)を発生させるミラブルやリファなどの高級ラインも選択肢に入りますが、初期費用が高くなるため、純粋な節約目的の場合は回収までの期間が長くなることを考慮する必要があります。

では、実際にどれくらいの期間で元が取れるのかシミュレーションしてみましょう。仮に本体価格が5,000円の節水シャワーヘッドを購入し、4人家族で毎日使用したとします。節水効果によって水道・ガス代が月々1,500円安くなったとすると、たったの3ヶ月強で本体代金の元が取れる計算になります。4ヶ月目以降はずっとプラスの収支になるわけですから、家計にとっては大きな助けとなるはずです。もちろん家族の人数や使用状況によって差はありますが、1年、2年と使い続けることで、数万円単位の節約効果が積み上がっていきます。

取り付け作業自体も、基本的には今ついているヘッドを回して外し、新しいものを取り付けるだけなので、特別な工具も必要なく女性一人でも簡単に交換できます。日々の我慢を強いられることなく、ただヘッドを変えるだけで自動的に家計の固定費を下げてくれる節水シャワーヘッド。まだ導入していない方は、ぜひ次の週末にでも検討してみてはいかがでしょうか。家計簿の数字が変わっていくのを実感できるはずです。