ここでは、一般的に言われている投資比率の考え方について解説します!ただし、投資の割合を決めるには、個人の目標・ライフスタイル・リスク許容度などを考慮する必要があります。投資にはリスクが伴いますし、必ずやらなければならないことというわけではありませんので、参考程度に考えていただければなと思います。
若いうちは投資比率を上げてみる
一般的に、若い人ほどリスクを取って投資比率を高めたほうがいい、とは言われています。若いうちに投資比率を上げるメリットは、将来的なリターンを得るための時間的な余裕が多いところです。
例えば、積立金額20歳で投資比率を上げて長期運用をスタートさせたとします。
毎月5万円を投資に回した場合、利回りが1%であったら、50歳に年後には、元金1,800万円に対して、最終積立金額は約2,099万円です。しかし、30代や40代から始めた場合には、期間が10~20年しかないため、20代の時と同じようにコツコツ積み立てるだけではその金額に到達しません。同じ資産形成を達成するためにはより多くの金額を投資に回すか、より高い投資リスクを負う必要があります。
※参考:資産運用シミュレーション|金融庁
また、若いうちは大きな出費が少ないため、将来に備えて積極的に貯蓄に資金を回しやすいということも、若いうちに投資比率を上げるメリットです。30代に入ると、ライフスタイルによっては、子供の教育費や住宅購入のための資金などを確保する必要性が出てくるため、投資比率を上げにくいのです。20代はまさに貯め時といえるでしょう。
年齢が上がったら「守り」も重視する
年齢が上がるにつれて、投資比率は低くなる傾向があります。投資リスクを取って財産がマイナスになった際に、その損失を取り戻す時間的余裕がなくなるからです。そのため、資産を守ることが優先されるようになってきます。
ただし、これもあくまで一般論であり、個人の状況によって異なるため、投資家自身が自分に合った投資比率を見極める必要があります。
まずは自分のライフプランを立てましょう
将来的に何を目指しているのか、結婚・子育て・転職や開業などは想定しているのかなど、まとまったお金が必要になるライフイベントを予定しているかどうかは、投資比率を決めるための重要な要素です。
自分自身がどの程度のリスクを許容できるのかはもちろん、いつまでにどれくらいの貯蓄が必要なのか、現在の生活コストや収入から逆算することが大切です。